転職を繰り返しながら、はや15年以上人事をやり続けているもしけです!
今回は、中途採用時に、会社は応募者に何を求めているかについてです。
- 転職回数が多くて、転職活動がうまく行かないと悩んでいる方
- 面接の時に会社がどんな事を考えて募集をしているか知りたい方
- 面接対策を事前にバッチリして転職活動を成功させたいと思っている方
転職回数が多いと書類選考に落ちやすいです。
面接でも必ずと言っていいほど、各社の退職理由を細かく聞かれます。
では転職回数が多いと、もはやちゃんとした会社に転職する事は、できないのでしょうか。
答えはNoです。
ちゃんと転職できます。
転職できるのですが、その為には、会社のニーズをキチンと把握しておく事です。
そのニーズは主に下記4つのチェックポイントで見極めます。
- 求める人物像にマッチしてるか?
- 求めるスキルを持っているか?
- スキルを使って、自社での活躍をイメージさせてくれるか?
- 募集時の役割で活躍後、自社での活躍をイメージさせてくれるか?
そしてニーズに、ピンポイントで応える準備が必要です。
私は転職活動で求人に応募する時、会社のニーズ4点のチェックポイントが通過できるかを、準備してから応募しています。
そして、自分なりには納得した会社に転職する事が実現できています。
さらに私は人事として、中途採用を担当する立場でもあります。
会社側が新しく入る人に望む事も、毎回整理しております。
応募者側としても会社側としても、ニーズの大切さは嫌ほど理解しております。
改めてそんな私が、ニーズについて解説していきます。
最後までお付き合いくださいませ。
目次
転職回数が多い人の書類選考時、会社では何が起こっている?
中途採用担当者をやっている時、各部署の責任者へ、面接の候補者のレジュメを渡す際に言われる事があります。
正直これは、私には耳が痛い話です。
プロフィールで紹介しました通り、私は転職を5回しております。
自分が3年以上勤めた会社が、2社のみです。
大丈夫なのと言われますが、スキルや経験、現在までにいる業界がマッチしている為私は書類選考OKを出しています。
面接担当する部門長には、説明をする必要があります。
転職が多くても、大事なのは、トレンドに合わせてどう頑張ってきたか。
転職回数が多いと、書類選考はネガティブから入ります。
私は下記のような回答をします。
転職回数が多い事には必ず理由があります。
中にはネガティブな理由を繰り返している人もいる事は事実ですが。
私は、それだけだと思っています。
長く勤めようを思っていても、会社方針で求められるものが変わる

時代の変化に対応していった人が、どのように転職を選択していくのか。
ここで事例を一つ挙げさせてください。
私は2008年、リーマンショック後のデフレ絶頂時代、低価格居酒屋チェーンで、人事労務をやっていました。
会社に帰属して頑張っていこうと思っていても世の中が変化すると、ただの帰属意識は必要ない事態が起こります。
世の中がデフレになり、低価格路線を強化する方針に会社が切り替えた時に会社が従業員に発したメッセージはこうでした。
丁寧な接客・調理を自分のスキルとしていた既存社員を、淘汰する事を実施しました。
一生懸命やってきたスキルも帰属意識も会社と世の中のトレンド変化によっては、無下に扱われてしまう。
飲食業界にだけでなく、他業界でも同様の事由があります。
中途入社者に求める会社ニーズ、4つのチェックポイント。
会社が環境や変化に対応していく必要がある事を説明してきました。
会社が中途で採用したい人のニーズは
ではなく
です。
では、具体的に会社は、どのように応募者をマッチしていくでしょうか。
以下の4点でチェックしていきますので、ご紹介いたします。
①求める人物像にマッチしてるか?
ここは一番土台となるポイントです。
※行動指針とは、その会社で仕事をしている時に、大事にしている行動の標語のようなものです。興味がある方は、下記にまとめましたので参考にしてください。
スキル面を満たしていて、スキルが欲しいという場合、ある程度妥協する項目でもあります。
しかし、会社の風土や人間性と求職者が合いそう。
いわゆる相性が良いという事が想像できれば、スキルが多少足りなくても内定が得れる可能性があります。
②求めるスキルを持っているか?
ポイント2点目はスキルです。
中途採用で一番重視されるとイメージできる事であります。
求人票に載っている、
- 募集要項
- 求めるスキル(MUSTもしくは必須)
- 求めるスキル(WANTもしくは尚可や歓迎)
確認して満たしていたら受けてみる価値有りです。
③スキルを使って、自社での活躍をイメージさせてくれるか?
ここからがより大事なところです。
ポイント①と②が合わせて合格点に行くかがポイントになります。
たとえ”②スキル”を持っていても、自社で使ってもらわないと意味がない。
使ってもらう為には、自社の”①求める人物像”の環境にマッチする必要があります。
④募集時の役割で活躍した後も自社での活躍をイメージさせてくれるか?
③までが合格点に達していたら、ほぼ”内定”ではあります。
が、更に内定を正確にする為に、もうひと押し必要な事があります。
それが④です。
そう思いたいところですが、会社は募集している時の業務ができるスキルだけを求めて、採用しているわけではありません。
その後も中長期的に活躍して欲しいと思って、高い採用費をかけて採用をしています。
なので、募集時の仕事をこなすのは最低限。
その先も、しっかり活躍のイメージができるかを、面接時に見極めます。
まとめ:チェックポイント4つを、すべてクリアできる準備をすれば、転職回数の多さに負けない。
今回のまとめです
- 転職回数が多いと会社側は、書類選考で一旦警戒する。
- けど、実際はスキルと会社の風土や文化等環境と合えば欲しいと思うニーズがある。
- 会社のニーズは4つのチェックポイントで構築されている。
- 4つすべてをクリアする人材は会社は欲しい!だから転職回数が多くとも内定がゲットできる。
チェックポイント4つをクリアする事は、もちろん簡単な事ではないです。
それなりに時間をかけて準備しなければならないし、4つのチェックポイントをクリアしていたとしても、他の選考者との比較で落ちてしまう事もあります。
それでも、片っ端から募集をしている企業を受けて、書類選考に通ったとこを片っ端から面接受ける。
そして、内定を得る。
いわゆる数撃ちゃ当たる作戦をして、全然自分に合わない会社に入社して、また転職活動をする羽目になる。
さて、どちらが良いかは言うまでもないと思います。
※いざ転職活動をする時は、下記記事を参考に転職軸を作って見てください。
きっとうまくいきますよ。
以上でございます!
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!