人事歴15年以上、転職歴5回を通じて、入社後のスタンスが定着しているもしけです。
今回は、”転職ハイ”にならないように、入社後のスタンスをどう作るかについてです。
こんなふうに感じている人に、お役立ちになれればと思います。
基本的に入社して3ヶ月くらいは、転職先の会社に慣れる事に精一杯です。
人事や経理等、専門職で即戦力を期待されて入社したとしても例外なく、疲れます。
入社したばかりで張り切っている気持ちとは裏腹に、体がついて行かない自分に驚かれる方も多いのではないでしょうか。
私はこの症状を転職ハイと呼んでいます。
心配しなくても人間、環境に慣れるまでは、そんなもんです。
そんなもんなのですが、危険なのが疲れ過ぎてしまう事に気持ちばかり焦ってしまい、「自分にはこの会社は合わないんだ〜!」と早期離職を決めてしまう事です。
これは非常にもったいない。
人の性格や転職経験等によって多少バラツキはありますが、転職ハイが落ち着き、転職先に慣れるまでに1ヶ月〜3ヶ月間はかかります。
疲れてしまうのは当たり前、そういうもんだと割り切り、慣れる事に専念しましょう。
転職ハイを乗り越える為の、入社後3ヶ月間のスタンスの作り方を紹介したいと思います。
最後までお付き合いくださいませ!
目次
転職ハイとは? 別名”転職直後、頑張りすぎ症候群”
そもそも一般的に転職する時は、前職でできなかった事を実現させたかったり、評価や人間関係の不満などを解消する為です。
なので、いざ転職が決まり入社をしたら、やりたかった事や不満だった事を解消する為に、気持ちが高ぶっている状態です。
などなど、「やるぞ!」という気持ちに溢れかえっています。
気持ちがモチベーションMaxなので、とにかく何でもできそうな気がして、ついつい能力以上の事をやり過ぎてしまいます。
これが”転職ハイ”です。
転職後は、みんながあなたに注目している。
”転職ハイ”状態のあなたを、さらに背中を一押しするのが、”周りの人の期待”です。
自信ないなら辞退すべき!転職で年収が上がりすぎる場合の確認法! でも書きましたが、転職したばかりの時ってゲストなんですよね。
直接聞かれなかったとしても、期待は暗黙知で伝わってきます。
嫌でも注目が集まってくる存在です。
注目が収まるまでにかかる期間は、約3ヶ月くらいでしょうか。
なので、約3ヶ月間、転職ハイの状態でいなければならないわけです。
真面目な人ほど、期待に応えようと無茶をしてしまう

例えば、あなたが入社し、仕事をコツコツとやっていたとします。
その時、同じ部署の自分より経験の浅い同僚が(社歴的には先輩)が、仕事で困っています。
ちょっと声をかけてみると、前職で自分がやった事のある、お仕事ではないですか。
先輩は喜びますし、自分も嬉しいし良い意味でアピールできます。
Win&Winですね。
ここまではいいんです。
その後同じようなケースが発生した時、あなたは期待に応えたい一心で、みんなのサポートをしていきます。
すると、どんどん任せられる量が増えていく・・・。
みんなは、あなたを頼りにしてくれる、けど一方では業務過多でパンクしそう。
だけど、断れない!!
プラス、自分が本来やるべき仕事にも納期がある。
これがつもり積もってしまうと、忙しすぎて、潰れてしまう危険性があります。
仕事ができる人ほどギャップと人間関係、風土に苦しむ
もうひとつ、ケースをご紹介します。
人事等の専門職を前職でバリバリやってきていていて、専門職で入社した方は、いつものダンドリで、いつも通りに仕事をしようと試みます。
いつものダンドリで注意すべきは、社風と人間関係です。
前職で仕事をしていた時、転職先がトップダウンだった場合は、キーマンはトップになるので、トップを抑えておけば仕事はスムーズに進みます。
ですが、転職先が【ボドムアップ】や【合議重視】の社風だと、いくらトップと仕事を進めようとしても、周りの協力体勢が得られなければ仕事になりません。
と、いくら進めようとしてもうまくいかない。
協力さえ得られれば、前職と同じように進められるイメージはできているのに、進められない。
これは、非常にストレスです。
結果、体を壊して早期退職する事は、もったいない!

求人や面接時に、「先ずは、会社に慣れていただき」という言葉がよく使われています。
この言葉は、ホントに正しいです。
新しい会社に慣れるのって、ものすごいストレスなんですよね。
気持ちはどんどん、先に先に行こうとします。
一方、会社で働く事って、基本的にはマラソンみたいなものです。
短期間で成果や結果は残しにくい。
人事等、管理系の専門職は特にそうです。
それなのに転職後、頑張ろうとする思いが強ければ強い真面目な人ほど、マラソンなのに短距離走をするノリで、やり過ぎていってしまいます。
50%のチカラで、中期的に環境変化に慣らしていきましょう。
転職後は誰でも、新しい環境で自分を試したいという思いが先行して、無理しがちです。
個人的に私は、入社してから3ヶ月間は、思いの50%くらいのペースで仕事をやる事や、人間関係構築の為のコミュニケーションをとる事をお薦めします。
例えば、自分が助けられそうと思った業務があったとしても、全て引き受けようとしない。
一回は手伝って、一回は様子見する(あるいは手伝ってと言われたら手伝う)。
もし、次から次へとお願いしたいと言われる事があり、断らなければ行けない時は、
しっかり説明すれば、みんな納得してくれますよ。
まとめ:入社3ヶ月ではなく、6ヶ月後に活躍するイメージを持とう。
今回のまとめです。
- 転職は、前職で実現できなかった事を、やりたいから転職している。
- 新しい会社では、実現したかった事を叶える為、気合が入っている(転職ハイ)。
- ただ新しい環境に慣れていない、わからない事が多い為、疲れやすい。
- おまけに自分の思ったように仕事も進まない。
- 結果、体調を崩してしまい、早期離職の可能性もある。
- 対策としては自分ができる、やれると思う事の50%のチカラでやる。
- それ以上が求められる事があれば、理由を伝えてちゃんと断る。
会社は組織です。
組織でいるのは、何の為か?
それは組織体で、仕事をチームでした方が、効率的に仕事ができる等メリットが多いからです。
チームでやる必要があるのに、本人はとにかく頑張りたくて、周りに認められることを最優先に動いている。
個人的にはハイパフォーマーだと思っていても、組織からするとスタンドプレーになってしまいます。
これは、組織では悪影響です。
転職ハイ時の気持ちは50%に抑えて仕事をしましょう。
3ヶ月では結果は出にくいかもしれませんが、6ヶ月単位で50%で続けていれば、同じ300%の活躍です。
しかも、自分の負担は半分で済みますよ。
転職で活躍するコツ5点紹介!働くとは当たり前の繰り返し。で書いているような事を心がけていると、もっと力を抜いて働けます。
是非、参考にしてみてください。
以上です!最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!!